心的余裕に靄がかかる

第4講 S-3

 やはり、今週も売買をしなかった。静観というべきか。市場自体がそこまで変化していないため、やりにくいとも思いつつ、かのマイナスが多少なりとも圧し掛かっているのだ。目標に向かって行動する、これをすべきである。

○記録(10月17日-21日)

保有株式時価総額 1,004,300円

損益 △3,400円

○評価

 ようやく保有株式の損益がプラスになった。しかし、手放しに喜べることではない。なぜなら、売るつもりが全くない銘柄が、大きなプラスになっているからである。つまり、この銘柄がいくら利益を上げようとほとんど全く利益となり得ないのだ。強いて言うならば、このように幾ばくかの心的余裕としては利益となっている。一方で、利益となり得ない利益というのは、靄がかかるような心境にもなる。そこで重要なのが、売るつもりのある、キャピタルゲインを目的として保有している銘柄の状況であろう。

 現在、先週と同様に3つの銘柄を保有している。1つについては、既述した通りだ。2つ目の銘柄は、これも先週と同じように多少のプラスを保っている。先週と比較しても、数円上昇した程度だ。今週にそれなりの株価にまで上昇したのだが、機運が悪いのか、あるいは能力の欠如か、売買ができなかった。このような、ともすれば無駄になりかねない保有が利益を上げられない一因かもしれない。判断力といってしまえば簡単だが、見極める力と実行する力を工夫する。

 そして、3つ目の銘柄。この銘柄は現状、上昇傾向にある。しかしならが、昨日の終値では買った時の株価までには至っていない。今週のなかでは、買ったときの株価を上回るタイミングがあったが、目標としている金額までには程遠い。こうなると言い訳として、静観するしかないのである。そこまで思い切った行動はできない。つまり、今ある状況で何とかして、何とかするしかないのだ。

把握

 まだまだ初心者である。まだまだ知らないことが数多ある。可能性はあるのだ。むしろ、すべては「ある」、すべてが「ある」と捉える方が現実的だろう。つまり、あらゆることが「ある」に存在しているのだから、その「ある」の中で必要なものや有効なものを持ち出し、それを活用する。

 思考し、行動する。このプロセスは必須だ。