一度の機会が何度ある

第4講 S-4

 久しぶりに売買を行った今週、結果を先に言うと、タイミングが悪かった。これに尽きる。具体的なことは後に譲るとして、とりあえず記録をしよう。

○記録(10月24日-28日)

26日 情報・通信 1,959円 100株 売 (195,900円)△5,000円

26日 情報・通信 1,515円 100株 買 (151,500円)

○評価

 確認したところ、26日が今月はじめての売買であった。つまり、今月は保有している銘柄は売ることなく、新たに銘柄を買うことなく過ごしていた。これは何を意味するのか。一つには、「平行」が考えられる。いくつか前の記事にも記した「平行」が今回も出てきた。売買をしなければ保有している銘柄の株価が上下するのみで、結果として損益確定は不変である。この不変こそが「平行」なのだ。変えなけらば変わらない、当たり前のことであろう。

 二つめとして、向き合う時間の減少が考えられる。つまり、放置である。仮に長期での売買をしているのならば、これでも多少は良いかもしれない。しかし、短期で行う場合は、そうはいかないだろう。日々の変化を観察し、思考し、行動する。向き合う時間の減少でもっとも危惧するべきは、思考をしなくなることだ。考えることの放棄が、何よりも危険であることは知っておくべきである。

 以上、二つを挙げたが他にも考えうることはある。しかし、このことにそれほど分量を割くわけにはいかないので、ここまでにしておこう。

 26日に売った銘柄は、売ったその日のうちに株価を上げ、翌日、翌々日と株価を上げた。なぜであろう。なぜこうなるのだろうか。そして、26日に買った銘柄。翌日、翌々日と株価を下げた。なぜであろうか。なぜ、こうなるのであろうか。

 もしかすると、現状の捉え方、自己の考え方が、あまりにも短絡的なのかもしれない。もっと落ち着いて、多少長い目で見る。かの、マイナス18万円は一度、忘れるくらいの気持ちが必要なのかもしれない。このマイナスを取り戻そうと必死になり、冷静さを失っている。このように受け止めることはできないだろうか。

 だが、自分自身で現状をある程度、俯瞰しているとは思っている。焦るな、慌てるな。時間はまだあるのだ。今年はあと2か月ある。そして、チャンスもまだあるだろう。変化をもたらすこと、そのために向き合うこと。これをできるかが、試されている。