生きるとは多難である

第5講 C-11

 先週の上昇調子から一転、月曜日と火曜日の2日間で、先週の利益をすべて失い、またも大きな損失を抱えることになってしまった。原因はさまざまあるが、その最たるものは認識の甘さである。簡単に利益が得られるわけではない、いつも上手くいくわけではない、思い通りにできるわけではない。これほどまでに明らかなことを忘却し、思いあがってしまった結果は、今週の数値としてはっきりしている。

○記録(3月13日-17日)

13日 ▼80,000円 (買10、売10)

14日 ▼131,000円 (買8、売8)

15日 売りがないため0 (買1、売0)

週間結果 ▼211,000円   今月の合計 ▼44,500円

保有株式 銘柄数1、株数1,000、損益合計▼9,000円

○評価

 芳しくない結果こそ学ぶべき事柄が多い。先週との比較をしよう。

 まず目を引くのは、売買の数である。先週は毎日各3回程度の売買であった。しかし、今週は月曜日は10回、火曜日は8回とかなり回数が多い。利益が出ない焦りからだろうか、あるいは上手くいかないことへのいら立ちであろうか。いずれにせよ、良好な感情ではなかったと思われる。売買の回数は少ない方がよい、と言っているわけではなく、無駄に回数を増やす必要はないと言いたいのだ。

 次に気づくことは、損益の数値である。先週は毎日5万円未満の利益、一方の今週は月曜日と火曜日だけであるが、5万円をゆうに超え、火曜日の14日においては10万円を超える損失を出している。なるほど、この傾向は去年にもあった。利益の数値よりも損失の数値の方が圧倒的に大きい。これは全体だけでなく、個別の売買を見ても同様であった。

 以上の2つから考えるに、一日の売買はじっくり判断すべきだということ。とくに買いの銘柄とスピード感は重要である。また、損失も利益に近しい数値で抑えるべきであるということだ。

 思い悩みすぎるな。チャンスはある。