アパレルと社会的問題

第13講 D-2

 先週は2つの記事を投稿した、らしい。ここで「らしい」という表現は正しくないように見えるが、どこか第三者目線になっているため、あながち間違いではない。

 前回の最後に、同じ服を2着用意することはメリットが大きい、と記した。これは、外向きの服についての発言だが、室内で着る服においても同様である。つまり、室内用に日中用と夜間用を分け、それぞれ2着、都合4着の室内着があれば事足りる。加えて補足的な説明をすると、環境によって服装を変える必要がある。気候、季節、毎日の天気、気温や湿度などに応じて、服装による調整が求められるが、この対応に新たな服を用意することはない。冬用のアウターの着脱によって調整をおこない、それでも暑さをしのげない場合は、服以外での調整に任せるしかない。また、冬用の服で寒い場合は、更にその上から1枚羽織ることで、気温に合わせることができる。

 つまりは、冬用の服を基本に、暑いときはアウターを脱ぐ、寒いときはさらに1枚羽織る。これだけで、ほとんどの季節や気温、湿度に応じた服装ができるのである。まさか、気温が1度増えるごとに服装を変える人はいまい。

 今回で服の話は以上になるが、このような個人の服の議論は、社会的な議論にまで発展する。例えば、アパレル業界での労働問題や人権問題、衣服廃棄による環境問題などさまざまな問題がある。それは、衣服の価値を考える必要性を示しているのであろう。