2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

今があると過去がある

第12講 C-3 前回と前々回の議論からは、一度、離れる。 時は事後。事後というからには何かしらの「事」があったはずである。「事」についてさまざまに想像することはできるが、ここでは、その人にとっての良いと思える非日常を過ごした時、としよう。もう少…

気力と能力の不足実感

第12講 C-2 前回、「人々は本来、何もしなくてよい」という考えのもと、その理由を挙げつつ論を展開した。理由として個人の問題と社会の問題を提示したが、今回は社会の問題に焦点を当てる。 いまの社会は、動き続けれなければならなくなっている。常に新し…

望むもの望まれるもの

第12講 C-1 人々は本来、何もしなくてよい。私事をここに記すことはしたくないのだが、あまりにも明らめたことがあったので少しばかり書いておく。 人々は本来、何もしなくてよい。衣食住が最低限そろった環境、健康的な身体、この2つがあれば充分である。…

新年に一応のあいさつ

第12講 S-13 新年になった。今回においては、この一言で伝えたいことがすべて含まれている。新年になると、「明けまして」からはじまるお祝いの言葉があるが、どうもこれには目を背けてしまう。新年になったことが、年を越したことが、必ずしもお祝い事であ…