想定を越えた保有期間

第2講 Hー1

 ナンバリングが新しくなった。このナンバーについては、未だにその詳細を明かしていない。しかし、これについて知りたい人など一人もいないだろう。なんせ、『常自語』を知る者は数人しかいないのだから。

○記録(7月4日-8日)

8日 サービス業 1,642円 100株 売 (164,200円)△16,000円

8日 情報・通信 1,200円 100株 買 (120,000円)

○評価

 サービス業の売りは5月31日に買った株である。つまり、1か月以上保有していた。想定よりも長くなった印象だ。6月の第3週から起こった日経平均株価の続落によって、この株価も例外なく続落となった。一時は、16%程度のマイナスになるなど厳しい状況が続いたが、なんとか保有して堪えたことは良かったと思う。一方で、売るタイミングは好ましくなかった。この株の8日の高値が1,689円、安値が1621円、高値と安値の平均が1,655円だ。他にも判断する材料はあるが、少なくともこの平均以上では売りたかった。しかし、別項目に詳しく書くが、これについてはあまり気にしない方が良いだろう。

 情報・通信の買いはゴールデンクロスだがそれがはっきりせず、流動性があまりないという不安な材料はある。しかし、いくつかの銘柄を吟味した結果、この銘柄を買ったのだ。先週やそれ以前にしてしまった、半ば衝動的な買い方ではない。あとは、今後に期待するしかないだろう。

 

スタンス

 『○評価』の一段落最後に記したことについて深掘りしよう。『スタンス』とタイトルを付けたように、どのような立場、態度で株式投資を行っているのかが、ここでの焦点だ。

 簡潔に言えば、「株式市場で一万円程度の利益を細々と頂戴する」である。きっと、数万円など株式投資においては大したことないのだろう。しかし、大きな利益を求めると欲が出てしまう。一方で、数千円程度の細かな利益をたくさん生み出しても株式市場に参加している感覚がなくなる。自己が無理なく適度に行えるのが、この考え方なのだ。

 そうなると、サービス業の売り△16,000円は欲が出たと言えよう。その上、もっと高く売れたと評価するのだから尚更だ。ただ、今回はある種の例外だった。いずれにせよ、自己のスタンスとその日の株式市場の状況を深く見極める必要がある。

 

 利益の株式を売ったため、保有株式は損益の状態が続いている。考えることは多い。