第16講 H-10
先週は書くことができなかった。というよりも失念していた。これはさておき、今回で5年目になる。もうそんなにも続けていたのかと多少の感慨を得る一方、ほとんどの人に読まれることのない文章を細々と書いていることに複雑な思いもある。そして、ひとつ決断をする時が来たのかもしれない。
今回は「H-10」と振ってあるが、これが「H-13」になった回をもって、一度、無期限の休みに入るつもりでいる。この決断に至った経緯はそれほど重要ではない。端的に言えば、考える時間が必要になり、その考えを文章ではなく実行する必要があると思うようになったからである。
『常自語』をはじめてからの4年間、思考することがさまざまあった。ただし、それらはあくまでも思考に留まっていたのである。別に、思考それ自体が誤りなのではなく、思考だけではもたらされる結果が少なく、限界があると生活するなかで感じるようになった。とはいうものの、行動がともなえば限界がないわけではない。何を行うにしても限りはあるのだが、それでも限界を広げる、つまり可能範囲を広くするためには最低限、行動することが必要である。
具体的何をしようとしているのかは、脳内では想像できている。しかしながら、本当に実行するのかは別問題である。ここまで、行動が必要と数回にわたって書いている割には、その行動に臆するような文面だろう。自認している、ゆえに、自信はあるのだろうか。
今回は、報告のような形式になってしまったが、ここまでにしよう。