動かなければ動かない

第3講 H-9

 日経平均株価が続落した今週、売買をすることはなかった。だが、当然のことながら売買をする機会は幾度もあった。そして、しなければならない時期もあったのだ。それでもしなかったのは、反省すべき点であり、改善すべき点である。

○記録(8月29日-9月2日)

保有株式時価総額 1,135,600円

損益 ▼65,400円

○評価

 久々にこのタイプの「○記録」である。このタイプというのは、売買の一覧ではなく、現在の保有株式の記録のことだ。

 反省は常に一つしかない。ルールを破ったこと。また、ルールは二つしかない。一つは、損切を決められた条件で行うこと。もう一つは、利益確定を決められた条件で行うこと。どちらも機械的な操作のように思われるが、人間の心理面が大いに関係している。かく言う自身が、心理的な作用によってルールを破ることが多いのだ。

 もう少し具体的に記そう。利益が1万円を越えたのに、その日のうちに売らなかった。損失が5%を越えたのに、翌営業日で売らなかった。利益の1万円と損失の5%は、8月1日に決め、2日から実施しているルールだ。これがないがしろになってしまうならば、ルールなど不要であろう。

 さて、反省ばかりしていてはこの先が良くならない。ルールを遵守するための強い意志。これをどのように形成するのか。もはや株式投資は、他の投資家との勝負ではなく、自己との勝負になりつつある。この考え方は、人それぞれであろうが、現状としては自己との勝負だと感じるのだ。「強い意志」の具体的な内容はこれから模索する。

 今回は、ルールの現状について触れた。

損益、利益、損失

 今まで、何となくで用いしてしまっていたし、勘違いもしていた。「損益」と「損失」が同一の意味であると思い込んでいた。「利益」と「損失」を合わせて「損益」。こんな単純なこと調べるまでもないかもしれない。しかし、以前の記事で明らかな誤用ではないが、誤用に近いかたちで用いていたことをここに明言する。

 過去の記事を訂正することはしない。なぜなら、間違えてしまっていたことが隠れてしまうからだ。間違えてもよい、ただ、二度目はないのである。

 今月は中旬ごろにまた新たなことをしたいと考えている。これは、株式投資についてだ。そして、『常自語』が誕生してからそろそろ一年が経過しようとしている。