時には頼ることも必要

第4講 S-5

 売買をしない一週間。これに疑問を持つことが無くなった。決して、毎週一度は売買をしなければならないなどというルールがあるわけではない。しかし、スイングを一つの期間的な基準としていただけに、この現状は疑問を持つべきなのだろう。だが、どんな疑問であっても、慣れてしまえば疑問ではなくなるのだ。幾らかの恐怖さえ伴ったこの記述は、文面となったゆえにその恐怖をより鮮明にさせる。この事実は、心得るべきだろう。

○記録(10月31日-11月4日)

保有株式時価総額 903,800円

損益 ▼57,700円

○評価

 かなり不味い状況であることは疑いない。だが一方で、その不味さを感じつつも感じてない自己がある。そのような心理的状況はともかくとして、明らかな物事のみを書いていこう。先週、持っている株式を売り、その日のうちに別の銘柄を買った。そして、その銘柄は下落を続け、買った株価よりも10%以上下がったこともあったが、金曜日の終値は7%強の下落で落ち着いた。否。落ち着いている場合ではない。今からすれば、もっと考えるべきだった。その日のうちに買う必要があったのか、銘柄の選択が単純すぎていなかったか、焦りがあったのではないか。「たられば」は意味をなさない。可能なことは、これからをどうするのか、のみである。

 もう一つの銘柄は、大問題を抱えている。決算が近いため、これに頼るしかない。というよりも、この決算で変化がない、或いは、万一、下落を続けるのであれば、今年は「終了」の鐘が鳴る。それだけ、この銘柄は生命線といえるのだ。ならば今からでも遅くない、損益であっても売りさばけばよいではないか、との意見が出るかもしれない。しかし、それはできないのである。理由ははっきりしないが、何処となく、何かが訴えているように感じるのだ。多分きっと、これが今年の株式投資における大一番になる。これ、というのは、この銘柄の決算のことだ。泣きも笑いもできない現状に、少しばかりの嬉しさがもたらされることを願いところだが、ここは、少しばかりの期待に留める。

蛇足

 売買はしなくとも、株価のチェックは毎日、幾度も行っているのだ。だが、売買をしてないでただ眺めているというのも、時間がもったいないと感じなくもない。本気で取り組むべきなのだろう。そのためには、時間と気持ちがいる。そして、言い訳は無用だ。