視点を得て視点を覆す

第4講 S-10

 いよいよ気づいたが、「第4講」から進んでいない。数えてみたところ、今回で12回目となる。今までの例からかすると、このあたりが次の講へと変えるタイミングであろう。しかしながら、そのきっかけがない。ただ単純に、回数を重ねたからだけでは不足するのだ。何かこれ、といった出来事があってこその新しさである。そのためにも、時間に任せるだけでなく、自己自身でそれなりの行動をし、きっかけを得る必要があろう。

 こんなことを言いながら、今週は売買をしなかったのだから自嘲してしまう。とかく、記録と評価をする。

○記録(12月5日-9日)

保有株式時価総額 886,800円

損益 ▼53,200円

○評価

 思うに、なぜ株価が予測したように動かなかった銘柄を保有し続けているのだろうか。冷静に考えれば、否、冷静にならなくとも考えなくとも、これに気づくべきだった。だからといって、今からその銘柄をどうしようとしても、どうしようもできないのが現状である。即決即断。これができれば決断時に迷いは一切ない。ただし、決断後に無意味な迷いがくるであろう。さらにいえば、この迷いはどのような決断をしようが同じである。ならばこそ、損失を減らす決断が最善だ。

 この考え方が大いに不足していたのかもしれない。利益を出すのではなく、損失を減らす、損失をなくす。最も損失が出ない方法は、株式投資をしないことと言えるかもしれないが、事実は違うのだ。余剰資金は、言葉の通り、余剰である。あってもなくてもよい。だからこそ、大きな行動ができる。その大きな行動の中では、損失をなくす、損失を出さないことを第一に考えるべきであった。

 今年の振り返りは次回に譲るとして、今回は、意識の面について記した。おそらく、約7か月で得たことがこの考えである。