時間の流れは一定では

第11講 S-10

 時間の流れは一定ではない。そもそも、「時間」という「概念」自体が、「人間」が生み出した「存在」である。意図がはっきりしない鍵括弧で言葉を囲っているが、単語に付された鍵括弧には、二つの性質がある。

 一つは、何かから引用した場合である。もう一つは、その言葉が一般的な意味、辞書的な意味とは異なる解釈として用いられている時である。ほとんどの場合は、後者であろう。単語レベルの引用はほとんど見聞しないからだ。

 さて、ここから「時間の流れは一定ではない」ことを示すべきなのだが、いつものように気力がない。休日はいつもそうである。

 こうして文章を連ねるまでに、どれほどの時間を消費しているか。活動時間よりも休憩時間の方が長い、というのは、まさにこのことであろう。

 時間、概念、人間、存在、いずれも分かるようで分からない言葉である。しかし、これよりも分からない、むしろ湧かないのは、気力である。